2月
14
2007

冷凍保存。

300万円程で遺体の冷凍保存をする会社が、ロシアにあると紹介しているTVを観た。現在3体の遺体を冷凍保存したらしいのだが、30件ほどの富裕層から、遺体保存の依頼が来ているらしい。個人主義の考え方が浸透しつつあるロシアでは、死後も自分の存在を残したいと願う人が増えてきているのだとか。

遺体保存といっても身体全部ではなく、脳だけを冷凍保存するようなのだが、インタビューを受けていたロシアの一般人が、今に保存された脳がコンピュータに繋がり、その中で生き続ける時代がくるかもしれないと答えていた。

冷凍保存。

 

 
そもそも、自我として認識しているのは脳内の電気信号なんだから、別に脳といった
物理的な入れ物がなくても、脳内のデータを大容量の記憶媒体に吸い上げて
しまえば、自我の保存は可能ではないか。脳細胞の再生に限界がある事を
考慮すれば、バックアップを何重にもとって、記憶媒体の物理的・論理的破損の
対策さえしていれば、機器のメンテナンスをする人間が存在する限り、コンピュータの
中に自我を永遠に保つ事が可能になるかもしれない。そこへ、現実世界の同等の
データを持った外的要因を送り込めば、コンピュータ内部に社会が生まれる
可能性だって否めない。丁度、映画のマトリックスみたいな世界ですね。

そうなると、その世界の様相は、現実世界とは面白い感じに様相が
変わる気がする。例えば、人格データを格納した媒体毎に「街」が
形成されてみたり。埼玉で亡くなった人は、埼玉サーバに収容される
とかね。記憶を整理するのもコンピュータ任せになるなら、寝る時間は
機器メンテナンスの時間…って事になるのかな。

犯罪なども、当然現実世界では想像できない変化をするに違いない。
どこかの厳重なセキュリティシステムの攻勢防壁に飛び込んで、
”焼身”自殺とか、データである自我が、自分自身に対する管理者
権限を有しているとすれば、自分自身にデータ削除のコマンドを
発効して自殺する事も可能だろうし、逆に誰かの管理者権限を
ハッキングして、データ削除のコマンドを発効した殺人なんてのも
出てくるかもね。窃盗事件なんかも、誰かの人格データを盗んで
捕まった人が、「自分も明るい性格になりたかった…」と動機を
漏らしているニュースが報道されてみたり、自我に大量のデータを
送りつけ、オーバーフローさせてラリってみたりw
 

2XXX年、世界には生者が住む社会と、死者が住む社会が存在していた。
健常時に予め希望していた者は、死後に脳からデータを吸い上げてコンピュータ内に
取り込まれ、正に第二の人生を送る事が可能…という技術が開発されてから、死後も
自我を残したいと考える希望者達が殺到し、肉体が滅んだ後にコンピュータ内部にのみ
生きる人間が増大。コンピュータ内部に現実世界と同じ現象をデータ化する事で、こちら側にも
社会が形勢される事になり、「死」に対する概念が大きく変わりつつあった。

「死」から解放された人類は、最初こそ本来は”死別”する者たちが、コンピュータ内部で
生き続け、再会できる事に喜びを感じたものの、完全にデータ化されてコンピュータに
繋がる事で処理能力も向上した「死後の人間」に対する恐怖が増大し、彼らをあくまで
コンピュータ内部に閉じ込める方針を決定した。

そんなある日、「死後の人間」の中のある科学者チームが、外部(=現実世界)に出る
ための入れ物…すなわち、人間の肉体に相当するパーツを、現実世界の人間に秘匿して
研究開発する事に成功。所詮はデータである彼らは「生者」たちを妬み、徐々に現実世界へと
進出・浸透し、自分達の世界と同じ環境へ世界を統一するための計画を、密かに
推進しつつあった。

 
…なんて、SF小説チックな社会になりそーでワクワクしますねw
そう考えると、既にUSBで繋がってる僕なんかは、バッチリ時代を
先取りしちゃってる訳ですd(゚∀゚*)ネッ
 
 
ヲチが内輪ネタでスマソ (:D)rz
 
 


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