5月
20
2008

友好?


「伏して考えますに、大王は孝景皇帝の皇子中山靖王の後裔にましまし、本家分家百世を経過され、天地の神は福をくだしたまい、尊きお姿は美しくそびえたち、神のごとき武勇を身に具えられ、仁愛もて天下をおおい徳義を重ねられ、人を愛し士を好まれ、そのために四方の人々が心をよせております。霊図(預言書)を考察し、讖緯をひらいてみますに、神明の意思の表われとして、お名前がはっきり記されております。よろしく帝位におつきになられ、二祖のあとを継がれ、宗廟を継承なさるべきであります。さすれば、天下の幸いこれに過ぐるものはございません。私どもは、謹んで博士の許慈、議郎の孟光とともに、即位の儀式をとり定め、良き日を選んで、尊号をささげまつるでありましょう。」
 
[先主はかくて]成都の武担の南で帝位についた。
 

正史三国志5 蜀書 by 陳寿 先主


 

 
三国志では蜀(蜀漢)が建国された地域として知られ、また
ゲームのタイトル等にもなっている四川省で2008/5/12に発生した
大地震を受け、日本から15日より派遣されていた国際緊急援助隊に代わって
医師や看護師・薬剤師らでなる約20名の医療チームが派遣された。
この他にも日系企業も次々に義援金の寄付を表明し、
こういった一連の日本の対応で、新潟中越地震の際に吐いた暴言等は
カラリと忘れ、ネット等で中国国内の日本の評価が急上昇しているとヵ。

》J-CASTニュース – 救援隊派遣と義捐金 中国で「日本評価」急上昇

ただ、実際の被災住民には概ね好意的に受け入れらている
(先に派遣されていた)国際緊急援助隊に関して、捜索・救助活動を
現場で統括している人民解放軍の兵士などからは、
「あれは日本隊だろ?早く帰れよっていう感じだ。」など、その活動を
煙たがる発言も見られるとヵ。

》産経ニュース – 日本の緊急援助隊は煙たい?住民歓迎も軍は「メンツが…」

何でも、日本の救援隊に中国側が指定した被災現場は、既に捜索を
終えたか、あるいは中国側で救助はムリだと判断された場所ばかりで、
万一中国側で救出できなかった生存者を日本の救援隊が救出してしまうと、
軍のメンツが立たないのだそーな┐(´ー`)┌

被災にあわれて亡くなられた方々には深く哀悼の意を表したいと
思いますが、自分が痛い目を見ないと解らない餓鬼同然の思考で、
軽薄な脊髄反射だけで今更「友好」とか言われても、何だかとても
白ける思いがするョネ。
 
 


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